« 2005年5月 | トップページ | 2005年8月 »

2005年6月

2005年6月30日 (木)

時代が求めるのは、透明感。

カーテンレールメーカーT社の新作展示会。
あわせて、ヨシタミチコ先生のカラーセミナー。ミラノサローネ、メゾンエオブジェ(いずれも、代表的なインテリアトレンドショー)などで示された今年のインテリアのトレンドを紹介しながら、それに沿ったカラーコーディネートを解説して下さいました。

それによると、時代が求めているのは優しさと癒し。それが、ピンクとブルーというトレンドカラーに現れているのだそうです。
ピンク系のマルチストライプに、大きめの花柄を組み合わせるなど、これまでのシンプルでカジュアルな雰囲気から、少しゴージャスでデコラティブな傾向に移ってきているみたいです。

もう一つのキーワードは「光」。
透過性のある生地の後ろに柄を透けさせて、重なり感を楽しむなどの「トランスペアレント」。そして、ビーズやクリスタル、スパンコールなどを使った「キラキラ感」。

このところの展示会続きで、照明器具の展示会にも何社か出かけたのですが、照明にもその傾向はあったんですよ。
スワロフスキー社のクリスタルガラスビーズを、ネックレスかピアスのようにあしらったシャンデリアなどが商品化されていました。

そう、ファッションの世界でも、透ける生地は数年前からのトレンドですし、ビーズもですよね。最近のトレンドは、インテリアとファッションの垣根が、どんどん取り払われているんですね。
そしてこれは初めて知りましたが、フラワーコーディネートの世界でも、生花の間にビーズを差し込んだり、巻きつけたりといった手法でトランスペアレントが流行なんだそうです。
私も昔、フラワーを習いましたが、いまどきのフラワーは、生花だけ、ドライだけ、というのではないんですね・・

家でダンナにそんな話をしていたら、通信機器の開発・設計をしている彼は、通信でもトランスペアレントっていう言葉をよく使うと教えてくれました。
通信する事によって、送られたデータが変化しないことを、トランスペアレントというのだそうです。な~るほど・・・

ささ、これで展示会もひと段落します。
情報収集だけしていても、お金にはなりませんね~。
実は、マンションのモデルルームのコーディネートをしないかという話が、ちらっと出て来ました。そろそろ、実務のことも書けるようにしなくっちゃ・・(苦笑)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年6月27日 (月)

ホットケーキ

昨日からの約束どおり、朝からホットケーキを焼きました。
普通に焼いても面白くないので、ホットケーキミックスにきな粉ときんとき豆の甘く煮たの(缶詰)を混ぜてみたら、和風のヘルシーケーキになって、すんごく美味しかったですよ。
是非、お試しあれ!

ちなみに、あれほどやりたがっていた息子は、始めのうちは生地を混ぜたりプレートに広げたりしていましたが、TVで「仮面ライダー響鬼」が始まると、さっさとリビングに行ってしまいました!

朝食後は、来週から始まるプールの準備のため、買い物へ。子ども達の水着やスイムキャップなど。ついでに、湯上りに着せる甚平(可愛いのがいっぱい出てますね!夏は夕方にシャワーしたりするので、寝るまでの間に甚平、必需品です)や、パジャマなども買ったら、結構な買い物になってしまいました。
そのまたついでに、自分のTシャツも1枚買いました。紺色のプリントのTシャツですが、くび周りにレースがついてて、ちょこっとポイントになっています。

明日は、仲間で作っているHPの更新作業をする予定です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月26日 (日)

今日はお休み。

土曜日。子ども達は1時まで保育園。
洗濯機を回しながら、編集に携わらせてもらっている育児関連サイトの記事の手直し。
テーマは「子どもと楽しむ美術館」
何とか書き終わって、再チェックのためメールで送信。

お昼ごはんはオットと2人。ぶっかけとろろそばと、ゴーヤチャンプルー。
あ~、ビール飲みたい。

1時前、自転車で保育園へ、お迎えに出発。
10分弱の道のり、でも暑い、暑すぎる。あっ下の子の帽子忘れた。
あ~、車にしたらよかった、と後悔しまくりながらも、2人をピックアップ。
子どもを前と後ろに乗せて走るのは、いまだに慣れない。フラフラしつつも家に到着。
帰宅後、下の子とお昼寝。

起きてから、読書。
同業者Sさんからお借りした、村上龍の新刊「半島を出よ」。
Sさんは自宅を事務所にして、グラフィックデザイナーのご主人と一緒にお仕事をされている。もうすぐ事務所を法人化されるのだそう。
え?そうそう、大泉洋のね・・・。
まだ、DVD見終わってないの。すぐ返すからね。

明日は上の子と、ホットケーキを焼く約束をした。
夕食の片付けのついでに、子ども用の調理用具を出してきて、洗って、準備OK。

来週から、子ども達のプールが始まる。水着も買いに行かなくちゃね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月17日 (金)

寝屋川にて。

寝屋川市にて、ドイツの紙壁紙と塗装の施工を実習。

同業者の友人、Sさんに連れられ、若いKさんも一緒に、寝屋川市まで行って参りました。
お昼の待ち合わせだったので、まず駅近くの住宅街にある、小さなカフェでランチをしました。
SさんとKさんは、北海道のスター、「大泉洋」の大ファン。DVDを貸しあったりしているので、その話で大盛り上がり。実は、私にもDVDを貸してくれて、「きっとspiralちゃんは、はまると思うのよね~~。早くこっちにいらっしゃいな~」と言われているんだけど。ゴメンよ、もう一歩、はまりきらないの。

さてさて、今回お邪魔したのは、自然塗料や天然石鹸などを扱うT社の、新しいショップになるところ。
ショップオーナー親子がセルフビルドで内装し、お客様に実際の色合いや質感を見てもらえるようにと、こつこつとお店作りをされていました。

まず、アウロ(ドイツの自然塗料。合成原料なしで、そのまま川に流してもいいほど、環境に優しい材料。もちろん人体にも安全。)の壁用塗料の調色から。出来上がった色は、壁に貼られた壁紙、ルナファーザーに塗装します。
現在、日本で使われている壁紙は、ほとんど全てといってよいほどビニールクロスですが、ルナファーザーは紙でできています。紙の中に、木材のチップなど漉き込まれており、優しい表情を出しています。
壁紙は古くなれば張り替えられる、というのが利点ですが、その度にゴミとなり、環境に負荷がかかります。ルナファーザーは初めから真っ白で、塗装仕上げをすることが前提になっています。古くなれば、張り替えるのではなくて塗り替える。
しかも、ヨーロッパではこれらの作業は、専門の職人さんではなく、家庭のお父さんの仕事です。もちろん、いがんだり、隙間が開いたりと、日本では「クレーム」になるような事も、お父さんの頑張りの賜物ならそれは「味」となります。子ども達も色を決めるのに参加したり、糊付けなどをお手伝いすれば、家作り・家のメンテナンスは家族の大事なイベントになりますね。

アウロは、きれいなブルーに仕上がりました。これを壁にローラーで塗っていきます。全く臭いもなく、水性なのでムラにもなりにくく、素人でも簡単にできます。初め、すごいムラになったので、「す、スイマセン・・」とビビっていたのですが、乾くとすっかりきれいになりました。

続いて、ルナファーザーを壁に貼る実習です。
塗装は経験があったのですが、壁紙を貼るのは、見てはいるけれど自分でやるのは初めてです。糊(これもでんぷんでできた天然のもの)を塗った後、10分ほどおいてなじませてから、壁に貼っていきます。
久しぶりに脚立にのり、足が震えます(笑)。
壁紙を壁にあてて、刷毛でなでるように貼っていきます。貼る、というよりは、沿わせる、といった感じでしょうか。途中、横に引っぱるとビリッと破けてしまうというハプニングが(汗汗)。しかし、上手く継ぎ合わせれば全く目立たなくなるんです。
こういうのも、ビニールクロスでは考えられない点ですね。

ルナファーザーは紙なので、通気性があり、湿度調整をしてくれるという点でも優れた材料です。ただし、伸縮するので、基本的には時間が経つと継ぎ目の部分がすいてきます。日本人は、こういうディテールの仕上がりにとても細かい方が多いので、こういった点を十分に、理解してから使用しましょう。ちょっとラフな仕上がりでも、それは手作りの「味」だととらえられる人に向いています。
これは、自然材料といわれるもの全体的にいえることです。工業製品とは違うということです。

でもね。日本には、昔から職人と言われる人がいて、手づくりでも寸分たがわぬ製品を、何十年も作り続ける、という事も珍しくないですよね。また、日本人はそういう「伝統の職人技」的な事が大好きですよね。
だからそんな、2ミリもクロスがすいてたら、何だこれ!って思うのも無理ないと思うんです。仕上がりの完璧さを求めるならば、普通にビニールクロスを使ってもらった方がいいのかもしれません。
(でも、アレルギーやぜんそく、シックハウスなどの症状があるなら、ビニールクロスは避けたほうがいいでしょう)

今のところ健康そのものの私たちでも、つんとするようなにおいがなく、触っていて何のプレッシャーも感じない材料は、触っていて楽だと感じました。
出来上がった空間も、空気感が絶対に違うはずです。

久しぶりに、心地よく疲れて、また電車に乗って帰りました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月14日 (火)

展示会の季節

 この時期、カーテンや照明などの各メーカーでは、新作展示会が続々と行われます。メーカーごとの特徴やトレンドなどの情報収集のために、こういった催しに出かけるのも、インテリアコーディネーターの大切なお仕事の一つです。
最近は、展示会の会場で、プロ向けのセミナーなどが行われる事も多くなり、貴重な先生のお話が聞けるとあっては、ついついあそこも、ここも・・とスケジュールがいっぱいに。(あ、もちろん商品も見てますよ^^;)

先週は、「フェデ」という会社の展示会に行って参りました。輸入ファブリックを主に扱っている会社で、生地も柄も、スタイリングも、とても素敵でした。
ここは今まで、お付き合いがなかったのですが、同業者の友人の紹介で、初めて展示会にお邪魔できました。サンプルも何点か、送っていただくようにお願いしてきたので、届くのが楽しみです。(これをチクチクと縫って、コースターとか小物を作るのが楽しい!)

明日は、輸入キッチンのお話を聞きに行きます。
あさっては、照明器具の新作展示会です。ね、忙しいでしょ。

しかし・・・毎日のように出かけて行き、帰宅は夕方遅く。急いで子ども達を迎えに行き、ご飯を作り、食べさせ、お風呂に入れ、寝かしつけ・・・と、急いで急いで!のお母さんになってしまってます。
そして気が付けば・・・肝心の我が家が、散らかり放題!
グリーン達も、しょんぼりしている!

・・ゆとりを持って、過ごしたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年6月 5日 (日)

贅沢な家作り

気持ちよい爽やかな5月が去り、早くも梅雨に突入しそうな気配です。
家の中も、湿気が多くなりがちですね。
室内の結露やカビ、部屋干しの洗濯物のにおい等、おうちの中が不快な環境に
なりがちです。キッチンの除菌にも気をつける必要がありますね。

最近は、除湿機を使う家庭が非常に多くなっているとか・・・。
冬は加湿器、夏は除湿機、そして1年中、空気清浄機を使っているという方も
多いかと思います。

昔は、そんな機械に頼ることなく、どんな季節も過ごしていました。
鎌倉時代の歌人、吉田兼好さんが、徒然草の中で「家は夏を旨をもってすべし」と
書いたように、夏は高温多湿の亜熱帯気候に近くなる日本では、なるべく風通しの良い
家作りがされていました。また、空気中の湿度を吸ったり吐いたりしてくれる
木や土、紙などが、家作りに使われていたんです。

実際に、日本の伝統的な工法で建てられた家に行ってみると、中はヒンヤリとしていて、湿気や蒸し暑さはあまり感じません。
加湿器や除湿機などでエネルギーを消費しなくても、普通に自然のありように従って
いれば、快適な環境は手に入れられるのかもしれません。

ただ、今の日本の状況では、そんな家作りは贅沢なことなんですね、きっと・・・

| | コメント (3) | トラックバック (0)

« 2005年5月 | トップページ | 2005年8月 »