おじさんと腕組み
さて、生まれて初めての体験とは・・・・
帰り道、乗り換えの大阪駅で電車を降り階段へ向かっている私の後ろで、男性の声がしたのです。
「階段はどちらですか、階段は、どちらですか」
振り向くと白い杖を持ったおじさんが立ち止まって、定まらない視線で周囲の人に助けを求めていました。降りてくる人波は、そのおじさんの周りを避けて流れています。
次の瞬間「お手伝いします」とおじさんの腕を取っている私がいたんです。
「左です」と声をかけ、一緒に階段を下りました。
「有難うございます、ホームに落ちたらいけないので・・」
とおじさん。
私にとって、街なかで障害者の方をお手伝いするのは、初めての経験。
いつか新聞か何かで、目の不自由な人が困っている時は必ず声をかけてから援助する(黙っているといきなり引っぱることになる)、腕を組む、「次は右です」「階段はここまでです」など声に出して説明する、というようなことを読んだ事があって
それを覚えていたことが、とっさに役立ちました。
とはいえ、未熟なお手伝いだったと思います。何せ不慣れなので。ごめんなさいね、おじさん。
それにしても、こんな事ができる自分だった事は、我ながら少し驚き。
そして、何不自由なく生まれてきた私も「子連れだから」ましてや「雨だから」(!)などと外出をおっくうがらず、行動的にあるべきだな~と勇気付けられたのでした。
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