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2005年11月

2005年11月30日 (水)

京都の町屋で思うこと。

京都に行ってきました。
長い年月を経た建物には、今の住まいが忘れている美しさがあるように感じられ、京都には、機会があれば出掛けるようにしています。

1150381  京都建築専門学校 葭屋町町家校舎。生徒さんたちの手で改修され、現在は校舎として使われています。

中に入ると・・・

111831 耐震性を高めると同時に、意匠性もある
耐力格子。

112045 大工さんが手作りした階段箪笥。これだけで100万円以上はするとか!
かなりどっしりとしてます。

nuno_ya_genkan お昼は、同じく町屋を改修して、小さな旅館とカフェにされている「布屋」さんへ。
ここは本当に!雰囲気がよく、最高でした。
お膳にアンティークの和食器でいただくカレーは、味もGOOD!

コーヒーも、アンティークのそばちょこや湯のみで。インテリアに本当に溶け込むような気持ちになりました。
満足、満足♪

nuno_ya_hikite これ、なんだと思いますか?

答えは、ふすまの引き手。可愛い鶴に思わずシャッターを切ってしまいました。

基礎などが傷んでいることが多いので、町屋や長屋の改修にはかなりの費用がかかるようです。
それに、やはり断熱が悪く、住むのはあこがれるけど冬の寒さに耐えられなくなる人も・・。
でも、こういうシンプルな空間で季節や自然と呼吸を合わせながら、丁寧に暮らすという精神。忘れてはいけないことだと思います。

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新撰組ゆかりの穴場。

電車で移動して、江戸時代の゛“花街”として栄えた町、島原へ。

140058 ここから先が島原です。

ここには「角屋」という揚屋(料亭)が残っていて国の重要文化財に指定されています。
芸妓や太夫が「置屋」からここに出張してきて、武士や豪商の宴席に色を添えたのです。

140512 新撰組も常連だったとか・・・。柱に刀傷が残っています。
去年の大河ドラマを見ていた私は、優香(みゆき太夫)や香取信吾(近藤勇)の顔が浮かびます。
そして忘れてはいけない、山南敬助と逃避行をした恋人、明里も島原の芸妓でした。

撮影禁止の2階は凝りに凝った座敷が続いており、ため息の連続です。

そして1階の松の間。
ここは新撰組の筆頭局長、芹沢鴨の暗殺が実行されるその夜、近藤たちに酔わされていた宴会の場所。

151055 大好きな佐藤浩市さんが演じた、最高に格好良く、孤独だった鴨さん。
浩市さんが見つめたわけではないのに、庭の臥龍の松を思い入れたっぷりに見つめる私(笑)

ここは住まいではなくいわゆる商業施設ですが、怪しげな華やかさは今でいう(隠れ家バー)に通じる感じかな?

歴史が本当に身近にある町。
京都は本当に、奥深い!

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2005年11月25日 (金)

ジャパンテックス行って来ました。

東京ビッグサイトで開催された、「ジャパンテックス(インテリアトレンドショー)」に行って来ました。
なんと、初めての東京出張ですよ!
と言っても、勝手に行っただけですが。しかも子連れで。

川崎に単身赴任中の夫に子ども達を託し、朝早くホテルを出てお台場へ。
ekimae 駅を出るととってもいいお天気!
会場で友人と待ち合わせて、丸1日広い広い会場を歩き回りました。

いつもおなじみのメーカーは大阪のショールームでも見られるので、今回はあまり日頃コンタクトが取れないようなメーカーのブースを廻りました。

また、同じ会場でインテリア産業協会主催の「インテリアフェスティバル」も開催されていて、こちらも楽しかったです。

全国のIC協会がブースをコーディネートして出展しており、これは空間コーディネートの参考にするには、メーカーごとのブースを見るよりも分かりやすいものでした。
コンテスト形式になっていて、なかなか興味を引いていたらしく、たくさんの人が投票用紙片手にブースを廻っていました。もちろん、私も投票しました。
テーマは「ストーリーのある空間」やったかな・・?(うろ覚え。)一つのテーマでも、出来上がっている空間は千差万別!海辺の家あり、ラブリーな女の子の部屋あり、真っ赤な部屋に真っ赤な椅子が一つ置かれているだけのアバンギャルドなブースもあり・・。
普段の仕事ではなかなか作れない、非現実的で趣味に走った(笑)コーディネート満載でした。

その一角は飲み物を飲める休憩スペース。ここで参加IC協会のICさんがカジュアルなトークショーをするという企画もありました。
これはIC同士の交流という事もあり、一般の方にICを身近に感じてもらえるという事もあり、なかなかセンス良い企画だったのではと思います。

communication-cafe 館内は全て撮影禁止でしたが、ちょっぴりだけ中の様子を載せますね。これなら、あまり著作権の侵害にならないでしょう・・・ってことで
載せちゃうぞ!

他にもハウスメーカーのICさんが提案するブースなど、楽しい展示がいっぱいありました。
6時の閉館まで、あっという間に時間が過ぎてしまったのでした。

急いで東京駅に向かい、新幹線のホームで子ども達を夫から受け取り、新幹線で大阪へ。夢から現実に戻ったようで、全く違う世界に来たような錯覚を覚えつつ、岐路についたのでした。

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2005年11月16日 (水)

珪藻土で心地よい空間。

自宅を、少しリフォームしました。

玄関と、トイレ、寝室の壁のクロスを一部はがして、珪藻土を塗ってみました。
工事は、友人と一緒にしました。まあ、我が家はモニターのような感じかな?珪藻土塗りの実習と、クロス壁との違いを体感してみる、っていうのが目的ですね。

095021 これはクロスをはがしているところ。なかなか大変です。

         

114200 クロスをはがし終わった壁の下地に、シーラーを塗っています。下地を整え、珪藻土がキレイに乗るように、また下地の汚れなどが浮いてこないように、準備するわけですね。

******シーラーがしっかり乾くまで、ランチタイム。バカ話が盛り上がりすぎて、工事の事をうっかり忘れるほど?笑い転げていましたが、どうにか工事再開。*******

さて、いよいよ コテで珪藻土を塗っていきます。

160743 これはトイレの壁。

職人さんになった気分で、すご~く楽しいです!

171845 トイレを塗り終え、養生シートを取り除きました。

トイレは座って正面の壁、一面だけを施工してます。

ちょっとした飾り棚をつけたり、ガラス玉を埋め込んだり。
こういう事も、好きにできます。

乾くと、もっと白っぽくなってかわいいです。コテの模様が付くのもいい感じ。

巾木(床と壁の境目)として、ヒノキの板を付けてみました。ちょっとしか写ってないですが、
わかるでしょうか?薄いピンク色の水性ステインで塗装しています。

珪藻土はにおいや湿気、有害物質を吸着してくれたり、耐火性、耐水性に優れているなど、とてもオリコウな材料です。

我が家のトイレは、今まで換気扇を回しっぱなしにしないとにおいが気になっていたのですが、この壁にしてからは全く臭わなくなりましたよ!

寝室は冬になると結露がけっこうあるのですが、今年はどうかしらと楽しみです。珪藻土が湿気を取ってくれるので、少しは改善されるかな?(施工したのがあまり大きな面積ではないので、ちょっとどうかな、というところですが)

あと、空気の汚れに敏感で、空気清浄機が必需品のダンナの判定が楽しみです。

私としてはそんな機能性もさることながら、とってもナチュラルで、落ち着いたコーナーになったので満足してます。

また、キレイにして写真を載せますね。今日は施工の様子を紹介してみました~。

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2005年11月10日 (木)

物を増やさず、シンプルに暮らそう!

今日は収納・・・というか、シンプルに暮らすには?のお話。

大抵のおうちでは「あ~、物が多すぎて、置く場所がない!」と困っておられるのではないでしょうか?
年々増える洋服、電化製品、子どもの服やおもちゃなどなど・・・

かくいう我が家を見回してみても、この2~3年で買ったものがかなりあるなと思います。
空気清浄機、加湿器、プリンター。(あれ、全部ダンナが買ってきたものだわ~)

私も服が(あまり買わなくなったとは言え)増えてるし、子ども達は保育園の着替えなど枚数がいるので、季節ごとにかなり必要。年々成長しますから、もちろん去年のはもう入らないし。

さらに、最近は便利なものが色々お店に並んでいて、しかも安い。
用事がなくても100円ショップにふらりと入れば、帰りにはいくつかの物を買って帰ってませんか?

TVをつければ、またまた通販番組が流れていて、今まで知らなかった夢のような商品が紹介されてます。魔法の洗剤とか、腹筋マシーンとか、お鍋セットとか。

見たら、欲しくなるんですよね~。分かります、その気持ちも・・・。

しかし、買った量と同じだけのものを処分しているかというと、そうではなく。
物が増えた分、当然、人間の居場所が減っているわけですね。

でも、家って、持ち物の置き場所でしょうか?

イイエ、断じてそうではないんですよね!

人が主役のはずです!

そこで食事をし、眠り、くつろぎ、家族と話をし、子どもが育つ。という場所ですよ!

おうちの中で、使わないものの置き場所に何割くらい面積を取られてますか?その分も、住居費にはいってますよね?

持ってることさえ忘れてるような物の置き場所のために、ローンを払ったり、家賃を払ったりしてのではもったいないです!!

使わない物を捨てられない人、一度このことを考えてくださいね。どっちがもったいないか・・・。

そして、買い物をする時には「あったら便利な物」を買うのではなくて、「なくて不便な物」だけを買うようにして下さいね。

(この言葉、なるほどと思いませんか?どこかで誰かがおっしゃっていた事なのですが、誰なのか忘れちゃいました・・・)

捨てられない人は、まず増やすのをやめましょう!

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2005年11月 5日 (土)

リビングとダイニングと子ども部屋

リフォームプランを作成するため、図面とにらめっこの日々が続きます。

家事をするママから目の届きやすいところ、なおかつ日当たりのいい場所で、子ども達を遊ばせたい・・・となると、ダイニングとキッチンが離れたり、バルコニーの洗濯物干しが丸見えの場所に来てしまったり、収納が取れなくなったり。

キッチンの向きを変えたら、ダイニングがスッキリ収まりそうだけど、給排水の配管をどこまで動かせるのか、ちょっと心配・・・。

忙しいダンナ様とママのコミュニケーションがゆっくり取れることも大切だな、とも思うし・・・。

と、色々考えながらプランを練っています。
パズルのように頭をひねりつつ、楽しい作業でもあります。

しかし、そうこうしているうちに、長男(5歳)が熱を出しました。休日診療所に駆け込んだり、尿検査をしたりして、バタバタしているうちに2,3日はあっという間に過ぎます。

時間のやりくりを上手くして、頑張らねば。

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2005年11月 4日 (金)

クニエダヤスエ先生

桜ノ宮OAPプラザで開催されている、テーブルフェアという催しに行ってきました。メイン会場にはテーブルコーディネートのコンテスト作品や、各地方のお正月のしつらえが展示され、華やかな雰囲気。

一番のお目当ては、元祖(?)テーブルコーディネーター、クニエダヤスエ先生のセミナー。一度はお話をうかがって見たいと思っていたのですが、大阪ではなかなか機会がありませんでした。

白髪をキッチリと後ろで束ね、黒のジャケットに黒のピッタリとしたレザーパンツ。キラキラとした目元でにこやかにお話される姿は、73歳にはとても見えないのです。

お話の内容は、テーブルコーディネートの具体的なノウハウではなく、先生の半生やご主人との思い出、TCになったいきさつなどでした。

カメラマンをされていたご主人は写真の勉強のために、妻や幼い子を残し何の相談もなく渡米。その後もご主人の撮影旅行のために、車を運転しながら一緒に旅を続ける生活だったそうです。

「大変だったけれど、何一つ後悔のない、最高に楽しくて幸せな結婚生活でした。人生というのは、絶対にやり直せない。後からああしておけば、こうしておけばと思っても、引き返す事は絶対できない。だから、一日一日を大切に、精一杯暮らして欲しいのです。」

決して目新しい言葉ではないけれど、何故だかとても心に響いたのでした。

ささやかな一日でも、それこそが私の生活であり、人生なんですよね。
やろうやろうと思って、時間が取れずそのままにしているような事も、これからは少しでもやり始めてみようと思います。

まずは、破れたまま使っている枕カバーを新しく縫わなくちゃ・・・(笑)
破れたカバーは生成りに刺繍が入った、とても素敵な生地なので、何かにリメイクしようと画策。これもすぐに手をつけましょう。

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2005年11月 1日 (火)

街は~い~ま~♪

リフォームのプランを作成するため、現場で測った寸法を元に図面を描いています。

寸法どおりに、縮尺にしたがって描けばいいのですから、何も創作することなどない。今あるものをその通りに描くだけ、理屈で言えば簡単なはずですよね。

しかし!これがムズカシイ。
測ってきた寸法が、壁の右側と左側とでは何故か違っていたり、こっちの部屋を寸法どおりに描いたら、隣の部屋が、何故か狭くなっちゃう~~なんて事になったりして、ああ~もう、ナンデ?

私って、つくづくこういう事に向いてない!って思います。
皆さんもありますか?仕事がしんどかったり、何か乗り越えなくちゃいけない場面が・・・

そんな時、私はくちずさむのです。

♪街は~い~ま~~~、眠り~の中~~
あの鐘を~~鳴らすのは~あな~~~た~~~~♪♪

思い浮かべる映像はジョージアのコマーシャルなので、歌もサンボマスターです。
あのCMのキャッチコピー、素敵だと思いませんか?

「自分の道を、歩くのだ!」

大変だけど、頑張れ、自分!って、ちょっと客観的になれますよ。

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