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2006年1月17日 (火)

見る前に跳べ

毎日新聞夕刊の記事です。遺伝子学の権威、村上和雄・筑波大名誉教授のお話。

人間の遺伝子は、働いていない、無駄としか思えない部分が90~97%を占めるのだとか。しかし、極限状態で「火事場のばか力」が出たり、病気になっても「笑う」ことで免疫力がついたりと、条件しだいで、良い遺伝子のスイッチをオンにして、潜在能力を引き出すことは可能だそうです。

アメリカの心理学者・マズローは、人間の可能性を阻害するものとして

・いたずらに安定を求める気持ち
・つらいことを避けようとする態度
・現状維持の気持ち
・勇気の欠如
・本能的欲求の抑制
・成長への意欲の欠如

の6つを挙げています。こういう消極的な生き方は、遺伝子の目覚めを妨げる要因になるのだとか。(でもこの6つって、全部おなじことのような気が?)

まあとにかく、こんな風にちゅうちょせず、できるかできないかは後回しにして、とにかく物事を始める、「見る前に跳ぶ」ことで道が開けてくるのです、と、村上先生はおっしゃっています。

遺伝子という超ミクロの世界に降り立ったとき、宇宙から地球を見た宇宙飛行士と同じように、自分が地球の生命とつながっている、という感動があったそうです。肉眼では見えないような微細な空間に、万巻の書物に匹敵するような遺伝情報が書き込まれていて、それが正確に動いている・・・・。それを知ると、何か大きな、偉大な存在を感じないではいられない、とも。

記事の内容も興味深かったし、この先生が、遺伝子の研究から、生き方にまで考えを及ばされているということに、感銘を受けたしだいです・・

せっかくこの世に生を受けてきたのですから、それを生かしきりたいですよね。私はどちらかというと、「跳ぶ前にじっくり見まくる」タイプなので、これからは、多少のことには目をつぶって、跳んでみようかな~なんて、感じたのでした。

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