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2007年1月

2007年1月26日 (金)

「マリー・アントワネット」

マリーアントワネット

急に思い立って、映画を観てきました。

マリー・アントワネット」はフランシス・コッポラの娘、ソフィア・コッポラの監督作品。
私より一つ年下の女性監督が、まったく新しい視点からマリーアントワネットをとらえ直していて、とても素敵でした。

映画は、パンクミュージックの流れるイントロダクションから始まります。タイトルもパンキッシュなロゴ、どこかで見たことある・・と思ったら、パンクバンド、セックスピストルズのロゴのパロディー。

衣装も美術も、デザインはクラシックだけど、カラーがパステル調で、とっても可愛い。その色調は、映画にもふんだんに出てくるスイーツから取って、マカロン・カラーと名づけられているそうな。

14歳でオーストリアからたった一人でフランスに嫁ぎ、両国の友好のシンボルである跡継ぎを産むことを故郷の母からせっつかれ、焦るけれども、肝心の夫は自分に見向きもしない。
そんな孤独を抱えて、ファッションやギャンブルに拠り所を求めるマリー。王室費はどんどん膨れ上がり、貧困にあえぐフランス国民はマリーを批判し、ついにバスチーユ牢獄が襲撃され、革命勃発の火種となる・・・

そんな事情は世界史の時間にも習っていたけれど、仕立て屋が次々に広げるカラフルな服地やリボン、箱からどんどん出てくるラブリーな靴(マロノ・ブラニクらしい)、エディブルフラワーで飾られた、なん皿ものスイーツ・・・。
女の子が大好きなもの達をふんだんに登場させたこの映画を観ていると、ダークカラーな世界史が、今起こってるスキャンダルと同じくらい身近に思えてきます。きっと当時のフランス市民にとって、マリーアントワネットは今でいうパリス・ヒルトンかブリトニー・スピアーズ・・・?という感じの、ゴシップの対象だったのでしょうね。

その一方で、夜中に宮殿を抜け出して、こっそり仮面舞踏会にでかけるマリー、誕生日に朝までパーティーして、明け方に仲間と一緒に池のほとりで朝日を見つめるマリーは、全く私たちの青春時代と重なって、そうそう、若い頃ってこうじゃないとね・・なんて思えてしまうのでした。

待望の赤ちゃんが生まれ、夫からプレゼントされたマリー専用の別荘、プチ・トリアノンは、ヴェルサイユの堅苦しさから逃れる場所。庭で娘と一緒に花をつんだり、ヒツジに餌をやったり、鶏がうんだ卵をひろったり。白いコットンの、カジュアルなドレス姿で戸外でくつろぐロハスな姿は、さながら「雅姫」のよう。

そう、もちろんインテリアも一見の価値ありです。あら、あのカーテンタッセル可愛いわ、とか、このベッドカバーはフィスバのに似てるとか、そんなことを思いながら見てました。
本物のヴェルサイユ宮殿でロケをしたそうですが、家具一切は持ち込み。太陽に当てると室内が劣化するためカーテンを開けられない部屋もあったそうです。現代風に彩られたこの映画が、全くままごとチックにならないのは、建築物のリアルさがなせるところなのでしょう。

キラキラとした普通の女の子の成長、女性の自立の物語としても見ごたえはあるし、衣装や美術、小道具、音楽が単なる引き立て役以上の役割を果たし、見事な世界を作っていました。

ぜひぜひ、観て下さいね!

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2007年1月23日 (火)

掃除機を買い換える

去年の話なんですが、年末の大掃除の時、掃除機から異臭が漂う!ことに気付きました。ゴミの臭いじゃなくて、なんか焦げ臭い。そう、どうやらモーター部分が焼けているみたいなのです。

爆発するんちゃうか~などと夫と言い合いながら、だましだまし大掃除を終え、年明け最初の我が家の課題は「掃除機の買い替え」となりました。
(いや、実際には子どもの入院など色々あったんですけどね。)
(これについて詳しくは、人気ブログ“音楽は80’S止まり”を→)

最近はホラ、紙パックがいらないサイクロン式が人気だけど、あれって実際にはどうなん?
フィルターの手入れとかさ。ダイソンのが人気って言うけど、うちには大きすぎるよね~、まあ確かにおしゃれだけど。
なんて言いあっているうちに、もう一月も半ばを過ぎてるじゃないですか!

クイックルワイパーでごまかす掃除法にも限界が来て、夫がカーペットに散らばるゴミをだまって指で集めているのを目撃するのにも忍びなく、ついに本腰を入れて掃除機選びを始めてみました。

国産メーカーでサイクロン式を探すことにして、メーカー別の特徴を検討。

サンヨー:紙パック式とサイクロン式が両用できる。サイクロン式で使う場合、フィルターの前にティッシュペーパーをはさめば、フィルターの掃除が7年半不要。先のブラシが半回転して、そのまま隙間ノズルになる。壁際もブラシの前面が開いて、ノズル付け替えなしでしっかり吸い込める。

東芝:10年間フィルター掃除不要。ゴミがカップにいっぱいになると、自動的にふたが開く。LEDライトがついてて、家具の下などを照らせる。デザインはロボットみたいで、ハードなメタリックカラー。値段がやたら高い。

ナショナル:紙パックのほうがカタログの始めに来てる。サイクロンは弱いのかな?ダストボックス・フィルターの自動洗浄機能は
無し。エアコンではナショナルのお掃除ロボットが大ヒットしてるのに、なんで掃除機ではやらないのだ?
あとの目だった特長は、ブラシからマイナスイオンが出て、フローリングがつるつるになるのだそう。う~ん。

三菱:360度回転する本体で、取り回しが良い。なんと横にも動く。掃除機って引っ張ってるうちに、本体がこけたりホースがねじれたりしてイライラするのよね。外側のフィルターはこまめに掃除が必要みたい。デザインかわいい。でも高いよぅ。

と、各社いろんな特徴を打ち出しておりますが、結局サンヨーのに決めました。
細かい機能が充実してて、かゆいところに手が届いてる感じ。デザインはも一つだけど、お安いし、サイクロン式で使って吸込仕事率の数値が高いのも良し。ティッシュはさめばお掃除不要、ってのも妙にリアルでしょ(笑)。

早く買い換えて、掃除しなくっちゃ~~(^^ゞ

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2007年1月17日 (水)

音を感じる環境

アールドヴィーヴルサロンで、バイオリンとチェロの演奏、そして「実証実験授業」という、ちょっと変わった公開講座の企画がありました。

「実証実験」についてはまたの機会にお話するとして、今日は前半のミニ演奏会のお話です。ごく普通(といってもかなり広いのですが)のマンションに20名ほどが集まり、楽器の生演奏を聴くというぜいたくなチャンスでした。

バイオリンもチェロも、木でできた楽器です。音を出すには木を響かせて、アンプなどを通さずに空気を震動させます。その「生の音」を、オーディオなど電化製品を介さずに「生で聴く」というのは、こんなにストレートに感情に訴えるものなんだと改めて気付きました。

観客の拍手と共に、2人の奏者がそろって第一音を発した時、わたしは正直なところ「え・・・?」と思いました。チューニングも合ってないし、キィキィと無理して鳴っている様な音色・・・。

でも、演奏が進むに連れて、次第にその場の「空気」と楽器、奏者、そして聴衆とが一体になり、徐々に豊かな音が会場を満たし始めました。

楽器は、置かれた環境にとても影響されます。わたしは中学・高校時代に吹奏楽部でクラリネットを吹いていたので、その事は経験として理解できます。
同じように演奏してもその日の温度や湿度によって音程・音色が違うし、部屋の広さや内装(床が木なのか、カーペットなのか、タイルなのかなど・・)も、音の響きに影響します。

そして奏者のテンションも、目の前の観客の反応によって変わってくる。その場の環境全てが、演奏を左右するのですね。客席を含めて「この演奏会」といえるのかも知れません。

今日はバッハから始まり、歴史の流れに沿って現代曲へという選曲でしたが、だんだんと雰囲気が一体となり、最後の久石譲さんの「天空の城ラピュタ」の挿入歌「空から降ってきた少女」では、涙ぐむ人もいるほどでした。

とても貴重で、感性を刺激されるよい機会だったと同時に、室内環境の大切さやデリケートさを改めて感じた日でした。

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2007年1月 9日 (火)

あなたの夢は、なんですか?

連休も終わり、ようやく2007年も本格始動です。

わたしは毎年、お正月に必ず見ているテレビ番組があります。
明石家さんまさん司会の「あんたの夢をかなえたろか」という番組です。
街頭インタビューから選ばれた何人かの一般人の夢を、かなえてくれます。

有名人に会いたいというようなものから、巨大な○○を食べたい、作りたい、
何かをしてみたい、・・バカバカしいのから崇高なものまで、どんな夢でもかなえてくれます。
中には、バカバカしかったはずが最後には感動巨編に変わっていたりすることも。
そしてわたし的には、そこに映る人物の本質が、けっこう現れてるところが気に入っています。

今年、一番わたしの印象に残ったのは、京都の女子大生が語った夢「腹の立つ人に、パイ投げをしてみたい」
ターゲットは、自分という恋人がいながら、合コンに行きまくっている彼氏に決定。
なんてバカバカしい企画でしょうと思いながら見ていたわたしでしたが、なんと、番組では「パイ投げのプロ」をフランス(?スイスだったかな・・?)から呼んだのです。
ヨーロッパには、有名人にパイを投げつけるプロの集団がいるらしいのですが、そのリーダーが彼女のためにわざわざ日本にやってきたのです!
そして、パイの大きさや柔らかさなどのこだわり、成功の秘訣などをみっちりと彼女に指導します。
この辺から、なかなか面白いかもと思ってみていたのですが・・・。

中学時代からの親友で予行演習したりして、いよいよ決行当日。
彼女は、仕事帰りの彼氏を待ち伏せます。
何も知らずに、自転車で行き過ぎかける彼氏を呼び止め、驚く彼の顔に思い切りパイを投げつけて、走って逃げる彼女。
番組のスタッフから、その場で事情を説明され、クリームだらけの顔で彼女のところにやってきて、「やり過ぎやろ」とつぶやく彼氏でしたが
「これが、彼女の夢だったんです」というスタッフに、彼がいった一言が最高。

「こちらこそ、わがままな彼女の夢をかなえてもらって、ありがとうございました

わ~~~この彼氏、アンタ一生離したらあかん!
合コンぐらい大目に見なさい!

とテレビの前で叫んだわたしでした。

そのほかにも
「迷惑をかけた担任の先生のために、巨大な餃子をつくりたい」という女子高生
「カバさんに歯磨きしてあげたい」という5歳児
感動作品はいろいろあったんですけどね・・・

この彼氏が最高でした、わたし的には。

さて。
もし街頭インタビューが来たら、なんて答えますか?
あなたの夢は、なんですか?」

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2007年1月 4日 (木)

新年が始まりました

新年が始まりました

皆さま、明けましておめでとうございます。本年も、相変わらずの気まぐれ更新になるかと思いますが、このブログをどうぞよろしくお願いします。

今日から仕事初めの方も多いでしょうね。お正月休み、ゆっくり過ごされたでしょうか。

日本では、新年には各家々に「年神さま」が訪れると考えられてきました。私たちに新たな魂をもたらし、何もかもを新しく生まれ変わらせてくれるのです。

2006年、良いことも悪い事も、色々あったと思いますが……
つらい事悲しい事は新年にぜ〜んぶリセットして、生まれ変わったまっさらな魂で、また新しく始めましょう!
♪(*'-^)-☆

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