スミコ・ホンダ新作展示会
今日は、午後からファブリックメーカー川島織物セルコンの「スミコ・ホンダ」ブランドの新作展示会に行ってきました。
3月 6日の記事「華麗なる一族見てますか?」にも書かせてもらった、川島一押しのデザイナーさんです。
今日はデザイナーである本田純子さんが自ら、商品のコンセプトや開発の経緯などを説明してくださいましたが、デザインのの元となるスケッチやイメージボードも惜しげもなく見せていただき、まるでデザイン学の講座のようでした。
自然界のものからインスピレーションを得て、水彩や墨などでスケッチをたくさん描き、それを織物に落とし込んで行くのですが、真っ白な画用紙に初めに絵の具を置いた時の感動を、商品が完成する最後の瞬間まで踏襲したいと常に思っているそうです。
また、とても勇気づけられたのが、初めにこれを作りたいというイメージがきっちりあってそれを織物に実現することがかなり困難な場合もあり、悩みながら作り上げて行く苦しみが常にある、でも、その悩みのプロセスそのものが、オリジナリティーになっていくと思っている、というお話でした。
モノづくりそのものの過程ではなくても、例えば自分の能力不足を感じるとき、この仕事をなんとか完成させたい、お客様に喜んでいただけるようにしたい、と思ったとき、どうしたらいいかを真剣に考え、行動すること、そのプロセスが自分自身をつくっていくんだな、という事に、私も最近になって気付いたからです。まだまだこれから、さらっと流すのではなく、要領よく済ませるのでもなく、いっぱい悩みながら頑張っていこう!と思いました。
さて、今回のスミコ・ホンダの新作は、全てポリエステル100%でウォッシャブル。、箔糸を使っているものを除いて防炎対応になっているなど、機能性も格段に向上したと思います。生地を間近にみると、その織構造の複雑さには本当に驚きます。光や色の混ざり合った様子や、みずみずしい透明感が全て糸で表現されていて、まるでスーラの点描画を見ているようです。
商品も素敵だったし、本田さんも今回お目にかかるのは3回目くらいだとおもうのですが、やっぱりとても素敵で、元気をもらって、新鮮な気持ちで帰宅しました。
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