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2007年6月 7日 (木)

歴史をデジタル化

朝9時より、ヤマギワにて。
広報の方より今年のミラノサローネの報告と、フィンランドの老舗家具メーカー、アルテック社の新作勉強会。アルテック本社からフィンランド人のマネージャー?(イケメンでした)とアジア地域担当の若い女性(美女でした)が来られ、通訳を介してではありましたが、直接、今年の新製品の説明を聞くことができました。

印象に残ったのは「BANBU」という竹の集成材を使ったダイニングテーブルとチェア。竹は生育が早く、伐採してもすぐに成長するためエコロジーの観点からも優れた素材。長年、アルテック社はバーチ材の曲げ加工の家具を生産してきたのですが、今回、竹を使うにあたり、日本の萩市にある会社と2年前から共同で研究を重ねてきたとのこと。出来上がった製品は深いキャラメル色になっていますが、これは塗装によるものではなく、ベンディングするためにスチームを当てたり圧をかけたりして、糖分やでんぷん質を取り除いた結果によるものだそうです。断面に竹の積層が現れ、姿かたちもとても美しい家具でした。価格的にも、そんなに飛び上がるほどのものではないです。

もう一つは新製品ではないのですが、家具の持ち主や、どこで使われていたかのデータをデジタル化し、特殊なシールにして張り付けるという試みを始めたそうです。新たな持ち主はそれを携帯電話で読み取り、アルテック社のサイトにリンクして、その家具がたどってきた歴史やストーリーを知ることができるのです。ま~、なんてロマンがあるのでしょう!
そして、と言う事は、です。日本では新しい家具が必要となったら、まず家具屋さんに行く事を考えるかもしれませんが、ヨーロッパや北欧では蚤の市に行ったり、古いものを直したりして、セカンドハンドのものを使うのが、ごく日常の事なのでしょうね?

輸入家具は、サイズが大きかったり納期が読めなかったりして、実はなかなか販売しづらいところなのですが、最近少しずつ、魅力が分かってきました。購買層にあうお客様に出会えたら、今度は積極的に紹介してみようかな?

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