台風も去り、夏本番が近づきました。
あと10日ほどで、大阪では天神祭りがやってきます。私の大好きなお祭りで、しかも我が家から花火の音が聞こえるくらい近くなのですが、長い間行ってません。今年は行ってみようかなぁ~・・・。
さてその天神祭りに、松下電工が電球型蛍光灯を大量に寄付するとの新聞記事を目にしました。ちょうちんなどに白熱球の代わりに使用すれば、消費電力が大幅にカットでき、省エネに貢献できる事をアピールするのが狙いのようです。
最近、白熱球をやめて蛍光灯に、という動きが世界中で広まってきているみたいです。
先日、アメリカの元副大統領、アル・ゴア氏の呼びかけで、世界9箇所で同時に行われた、環境保護を訴えるコンサート「Live Earth」がありました。このコンサートのTV生中継では、演奏の合間にショートドラマのような環境CMが流れていましたが、ここでも「今度電球が切れたらホームセンターのライティング売り場へ行って、『エコ電球』(電球型蛍光灯のことらしい)を買いましょう」と呼びかけていました。
某照明メーカーで聞いたセミナーでは、欧米各国で、京都議定書の定める目標値にしたがって、これまで白熱電球一辺倒だったのを、これからは蛍光灯や、更に消費電力の少ないLEDに換えていこうとする動きがあるということを聞きました。
(もっともLEDは、実用性という点ではまだまだ蛍光灯に届くものではありません。それも今後1~2年で急激に開発が進み、どんどん普及してくると思われます)
これまで、インテリアの世界では、日本の家庭照明は、欧米に比べて明るすぎる、雰囲気がない、と評価が低いものでした。それは蛍光灯が明々としすぎるせいだ、蛍光灯は面光源で、モノを平面的に見せてしまうから・・・とされてきました。
欧米の照明は、ほとんど白熱灯で、それは温かみがあり、モノに陰影を与え、色を魅力的に見せ、インテリアにムードを出しているのでした。
でも今後は、世界的な省エネの呼び声の元、照明の価値観が欧米から変わってくるのかもしれません。日本がやっと、欧米に近づいてきたと思ったら・・・今度は日本の照明が、世界からお手本にされるのかも知れません。
インテリア性をあきらめて省エネに貢献するのが、これからの先進国の住人に求められる態度なのかもしれませんが・・・。なんとか、その両方を満たすような光源が開発されて欲しいものです。
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