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2007年11月

2007年11月29日 (木)

夜の珍客

先日、夜遅く帰って来た夫に食事を出そうと、サニーレタスの葉っぱをちぎると…

夜の珍客

「キャァ〜〜〜」

なんて言う虫でしょう。公園とか草むらなら平気なのに、キッチンに居られると得も言われぬ違和感、恐怖感。

夫がベランダに振り払ってくれたのですが、次の日洗濯物にくっついてる所に再会。今度はまだおったんと言いながら、平常心で振り払う事ができました。

ベランダでも屋外なら平気なんですよね~。
家の中、って不思議ですね。

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2007年11月28日 (水)

「辺縁系」を生きる

この間の「情熱大陸」で、見城徹氏が「作家と編集者の間には、決して越えられない深い河がある」とおっしゃった。見城氏といえば角川書店時代から超・すご腕編集者であり、今はベストセラー続出の幻冬舎社長。大物作家とも対等に付き合える人物と目されている。その見城氏が「自分の中に何かしら強い世界をもっているのが作家で、編集者はそれを持たないニセモノである」と、作家への劣等感めいたものを隠さなかった。 

やっぱりそうなのだ。作家はクリエイターだけど、編集者は違う。そこには大きな大きな違いがあるとわたしも思うし、それは作家と編集者の関係だけに当てはまるものではないだろう。

去年から文章を学んでいる「心斎橋大学」の総長・藤本義一先生も、同じような事をおっしゃっていた。同い年の小田実さんが亡くなったその日に、義一先生の講義があり、自然と思い出話になった。小田さんが「ベ平連」を結成したその年に、義一先生は深夜番組「11PM」の司会を始めたそうだ。義一先生はコトの中心に居るよりも、それを周辺から客観的に眺め批評し、伝える立場を選んだ。そういう意味で義一先生はご自分を「辺縁系の男」と表現された。

もちろん、たくさんの小説やドラマ台本を書いてこられた義一先生は、辺縁系であると同時にクリエイターであることは間違いない。しかし、多くの人を率いて信念を貫いた小田さんを尊敬し憧れる気持ちも、どこかにあったのかもしれない。

さて、わたしは自分自身を辺縁系だと思っている。常にどこか冷めていて、熱くなりきれない。熱い人を観察して、ある時は尊敬しある時はひそかに批判したりする(まあ、嫌なタイプね)。 そんな辺縁系の人生を輝かしくするには、いつもそばに熱々のクリエイターが必要だ。つまり辺縁系の人生は、自分ひとりでは決して完結しない。辺縁系はだから、常にクリエイターにコンプレックスを抱くのかもしれない。

ただし、だからと言って辺縁系が自分の人生を生きていない訳ではない。それは見城氏を見れば明らかな事。辺縁系だって、人生の主役。それだけは間違いないからね。頑張らなくちゃね。

今日のわたしは、自分の性格、というか性質と、仕事と、人生について考えてみたのでした。これを読んで下さっているあなたは、ご自分をどちらだと感じますか?

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2007年11月17日 (土)

ぐっと来たぜよ!

結婚して良かったなぁと思えることの一つは、「“いなか”が出来た事」。
わたしは両親とも大阪育ちで、父方の祖父母とは一緒に住んでいたし、母方のおばあちゃんのところにも日帰りでいける距離なので、夏休みやお正月に帰るところってなかったんです。でも、結婚してからは、毎年お盆の時期に、夫のお父さんの故郷、高知県に“帰る”ことになりました。
初めて行った時にはドキドキしたものですが、今では実家のようにくつろいでます。以前のように泊めてもらう事はなくなったのですが、どこに泊まっても食事の時には何故か家で食べさせてもらっちゃいます。何となく、構われすぎずに「居たかったら居ていいよ」という感じが、気の利かないわたしも許してもらえてる感じで居心地良く、大好きなところです。今では、子ども達もおじいちゃん(夫の父)やいとこ、おじさん、おばさんたちと一緒に高知に帰るのをとても楽しみにしています。

高知で過ごして、かなりなじんできたのが「土佐弁」。語尾に「~やき」とか「~がよ」とかが付くのですが、豪快さとふところ深さが、いかにも「龍馬のふるさと」って感じです。

とはいえ、大阪にいると、土佐弁を聞く機会ってめったにありません。
そんな中、今、金曜日の10時にやっているドラマ「歌姫」は戦後の高知(土佐清水)が舞台になっていて、キャストがほぼ全員、土佐弁でしゃべっています。関西弁のドラマは時々ありますが、土佐弁って珍しいかと。まあ本場の高知の人が聞いたら、おかしいのかもしれませんが、バッタモン土佐弁スピーカーの私たちには充分に懐かしいレベルです。
ドラマのストーリー自体は、戦後、記憶を失って海辺に倒れてるところを、土佐清水の小さな映画館に拾われた青年(長瀬智也)とそこの娘(え~と、名前が出てこない・・・ミスタードーナツのCMに出てる子)との爽やかな恋が中心の、笑いありの楽しい筋立て。とは言え、特にすっごく面白い!ってこともないし、長渕剛が作ったというTOKIOの主題歌も、正直もう一つ・・・、と言ったところなんですが、我が家では、土佐弁聞きたさに?、毎週録画して見ています。
長瀬智也の男らしいキャラクターも土佐弁とマッチしててなかなか良く、子ども達もそれを感じるようで、ドラマを見終わった後はしばらく土佐弁で会話してるくらいです。
あ~伯父さん、伯母さん、おばあちゃんはお元気かしら?

ドラマは前回、長瀬くんの元嫁(小池栄子)が登場して、これから盛り上がりそうなところ。この元嫁は東北弁なので、ホントに標準語がほとんど出てこない、変わったドラマです。タイミングが合えば、一度見てみて下さいね。

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2007年11月14日 (水)

正倉院展

正倉院展

先週、奈良へ、念願だった「正倉院展」に行って参りました。

色づき始めていた紅葉を楽しみながら奈良公園を抜けて、「奈良国立博物館」へ。混雑を避けて午後の遅めの時間に行ったのですが、それでもたくさんの人出で、しばらくは並んで入場待ちでした。

正倉院の宝物は、聖武天皇の崩御(756年)の際、光明皇后が、その遺品を東大寺に献納されたことに始まったといいますから、今から1200年も前の貴重な品々が、まさに目の前に披露されているという事です。

木や漆などで細工のされた工芸品、ろうけつ染めのタペストリー、中国から渡って来た織物、楽器、文具、東大寺で使われたという仏事具、衣服などの布製品、写経や罪人の刑量を知らせる雑書類など、いかにも天皇の傍に置かれたらしき豪奢なものから、一般人の暮らしぶりを伝えるような身近で質素なものまで、様々なものが展示されていました。

どれも、1200年もの時を経たとは思えないような新鮮さで、特に工芸品の驚くほどに細かい手作業、写経の緻密な筆跡には、圧倒されるものがありました。ガラスケースをのぞいていると、周りで見学してるたくさんの人のことを忘れてしまい、一瞬、自分とその展示物だけにスポットライトが当たっているような、天平の昔にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。その品物を真剣なまなざしで作っている職人さんの姿が、目の前に浮かんでくるような気がしました。

そんな調子でいるものですからあっという間に時が経ち、夕方近くになってしまって、慌てて大阪に戻ってきました。その日、もう少し後の時間には、秋篠宮様ご夫妻も見学されたと、翌日の新聞に写真が出ておりました。(すごいね、ご自分の祖先の持ち物なんだもの・・・)

シタンモクガノハコ

これはわたしが一番気に入った、「紫檀木画箱(シタンモクガノハコ)」という品物。螺鈿細工のように見えますがそうではなくて、象牙、緑に染めた鹿角、ツゲなどをブロック状に組み合わせたものを1ミリほどにスライスして、紫檀の基箱にはめ込むという、手の込んだ技法で作られています。(もっとも、当初に作られた部分が残っているのはフタだけで、後は後世になって補填されたものであるとか。)
それでもこの細かく可憐な図案が、1000年以上前のものとは驚き。ちょっとルイヴィトンのトランクみたいに見えませんか・・・・?

(図録を写真に撮ったので、もしかしたら問題あるのかもしれませんが、どうしても紹介したくて載せてしまいました。公式HPには、これの写真は出てなかったので・・・。)

会期はもう終了しています。毎年ありますので、わたしは来年もぜひ行きたいと思っています。

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2007年11月 7日 (水)

宝物

「わたしはこの会社から買ってるんじゃない、この子から買ったんだから」

北摂地域の某マンションが完成間近となり、引渡し前の最終段階に入っています。わたしはそのマンションに、あるインテリア会社からの委託を受けて仕事をして来ました。
ここには去年の秋ごろからですから、もう1年ほど打合せを重ねて来たお客様、Hさまがいらっしゃいます。最上階の一番広い部屋を契約され、ご自分の好みに設計変更されて、住まいへの思い入れはたくさんお持ちの方でした。もちろん、お金もたくさんお持ちですが(笑)。少しからだの弱い奥様とお2人での引越しになります。

ちょっと手ごわいタイプの方で、何度も叱られました。プランも何度もやり直し。打合せの日程を決めるのにも、忙しいお仕事の合間を縫って、わたしの都合も聞いていただきながら、ああでもない、こうでもないとどうにか進めてきた、「手間のかかる」お客様でした。怒られて落ち込み、自分の未熟さを申し訳なくも思いながら、投げ出すわけにも行かずただ一生懸命にやってきたのみです。

でもこの最終段階になって、Hさんは全部わたしにゆだねて下さいました。建物の完成後に取り付けるオプション商品の事も、
「うちには、あとは何がいる?君が必要だと思うものを勧めてくれたら買うから」と言ってくださり、もちろんご自分でいらないと思うものは却下になりましたが、ほとんどの提案を受け入れてくださいました。
先日の内覧会が商品の最終決定の日だったのですが、お話が終わり、たくさんの伝票と金額を前にして、Hさんが委託元の営業さんとわたしを座らせて言って下さったのが、初めに書いた言葉です。
わたしのことを認めてくれてたんだ~・・と、ちょっと泣きそうになりました。

さらに続けて「家にも何度も来て、一生懸命にやったんやで、この子は」と営業さんにわたしの仕事ぶりをアピールしてくれたのです。あとでお礼を言うと、「まあ~あんたの顔を立てたか、つぶしたか、分からんけどな!」と、照れ笑いをされてましたが。

Hさんとの出会い、いただいた言葉はわたしの宝物です。ずっと大事に持っていたいと思います。もっとも施工はこれからなので、まだまだ気は抜けません。間違いなく工事が終わるまでが、わたしの仕事です。
これからも色んなお客様に出会い、色んなお仕事に出会うと思うのですが、わたしなりに、自分にできることは全て、一生懸命にやっていこう!と改めて思った、とても嬉しい言葉でした。

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2007年11月 1日 (木)

めずらしく・・・

風邪を引きました。
熱はないのですが、頭がボ~っとして鼻と咳が。

ここ数ヶ月、仕事がパンパンに詰まっていたし、子ども達の行事関係も満載で、
かなり忙殺されてたのですが、
それが一段落した・・とたんに、気が抜けたみたいです。
朝、みんなを送り出してからまた横になる・・・みたいな生活を
ここ2日ほど続けてみたんですが、

なんか余計に治らないよ~な気が。

気の張る生活の方が、かえって風邪を遠ざけるんでしょうね。

それにしても、今日から11月なのに合わせるかのように、急に気温が下がりました。
明日からも朝晩はかなり冷えるようですので、みなさん気をつけてくださいね。

ファンヒーター出さなくちゃ・・・・。

今夜はシチューにしよう~^^

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