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2009年6月26日 (金)

2回目の5月

2回目の5月

6月23日は、旧暦の「閏(うるう)五月一日」でした。

旧暦では、“2回目の五月”に入ったことになるんです。…ちょっと不思議な話じゃありませんか?

今日はちょっと長くなりますが、旧暦のお話をさせてください^^

旧暦は、ご存じのとおり、月の満ち欠けに合わせて、1ヶ月が決まります。
月が新月からだんだんおおきくなって満月になり、まただんだん欠けて行って、新月になるまでは約29.5日。これを1ヶ月とするわけです。
そうすると、一年は29.5日×12ヶ月=354日となります。
別に、これを一年の日数としてもいいんでしょうけども、これで行くと、太陽の周期を一年とした場合(365.24日)と比べて、1年で約10日のずれが生じることになります。
3年ほどたてばその差は30日分くらいになりますから、そのままにしておくとだんだんずれが大きくなって、何月か、ということと季節感が全く別のものになってしまいます。気温などは、太陽の運行で変わって来ますから…。

そこで、旧暦では太陽の運行を基にして季節を表す「二十四節気」というものを使っていて、これをもとに、数年ごとに閏月(うるうづき)という月を入れて、そのずれを調整します。つまり、閏月の入る年は、13ヶ月ある、ということになります。これを、閏年(うるうどし)と呼ぶのです。
大体、3年に一度、詳しく言うと19年間で7回の閏年を設けると、太陽暦とのずれがなくなると計算されていました。
 
今、「閏年」といえば2月が29日まである年の事を言いますが、旧暦の閏年、というのは丸まるひと月増える年の事なんですね!

で、今年は普通の五月の後に、閏五月というのがあるわけです。

どこに閏月が入るか、というのも、五月とは限らず、ある法則に従って、あちこちの月に挿入されます。
これを詳しく説明するほど、今の私はしっかり理解ができていないのですが、これがけっこう、気候の予測などに使えるらしくて、今でも農業の方はもちろんの事、ファッション業界でも、旧暦を意識している方がおられるようです。

大体、新暦と旧暦は1ヶ月くらいずれる、というのはよく知られている事ですが、閏月が入ると、約2ヶ月弱、ずれてきます。
カレンダーではもうすぐ7月ですが、旧暦では、まだ5月の初めなんですよ~不思議ですね!

旧暦では七月からが秋なので、もしかしたら今年は、秋の訪れが遅いのかもしれませんね・・・(^^ゞ

参考サイト: 「旧暦の仕組み」   「暦のページ」

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コメント

ほう~なんだかけむにまかれたような不思議な話に思えるけど結構科学的だったり気象学的だったりするのかな。
昔の人はよくそんなことを考えましたよねえ。
深いなあ。
知らない知識、ちょびっと知って得した気分!ありがと!

投稿: セロ | 2009年6月28日 (日) 08時48分

昔の人は、科学で実証されてる・されてないという先入観もなく
とにかく観察した事が全てだったんだろうな~と思います。

夜の闇は今の比じゃないし、嵐も、雨が降らないのも、降りすぎるのも

全てが人智の及ばない事ばかり。
しかも当時はそれが、生命を直接左右するから
必死で自然現象を理解しようとしたでしょうね。

前年までのデータをもとに、気候も予測しただろうし。

一般的な人の知識は、もしかしたら今の私たちよりあったかも…。


投稿: spiral | 2009年6月28日 (日) 21時47分

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