和と洋…ハワイアンシャツ
今朝、何気なくテレビのチャンネルをピピピとまわしていましたら、ABCテレビ「週末の探検家」という番組で、京都のハワイアンシャツの作家さんを紹介していました。昔の着物をほどいて、シャツに作り直している女性です。
染めの技術や、今とは違う、柔らかい風合いの生地。多様な柄には、様々な意味が込められている、何百年もかけて作り上げられてきたけれども、今ではだんだん消えて行きつつある、着物の文化。それをなんとか次の世代に残したいという気持ちで、この仕事に取り組んでおられるそうです。
わたしも、日本の伝統的なものを、今の暮らしに無理のない形で取り入れるということを、遠い目標にしているので、あ~そうか、わたしが目指すべきなのは、「着物からハワイアンシャツを作る」的な事なんだな~と思って、朝からテレビに見入っておりました。
その女性がこの仕事を始めた20年前は「着物にはさみを入れるなんてけしからん!」となかなか理解をしてもらえなかった。それでも、せっかくのいいものならば、形を変えて着てあげる方が、着物も喜んでくれるという信念で、また、着物が、シャツに生まれ変わった事を喜んでくれるように、という思いで、作り続けてきたそうです。
また、その番組では、京都で着物にまつわる仕事に従事する職人さんの紹介もあって、印象に残ったのが「悉皆(しっかい)」というお仕事。
これは「着物にまつわる仕事全般」という意味で、洗い張りやシミ抜きなど、持ち込まれた着物にどんな手入れが必要かを総合的に判断し、それぞれの持つ職人さんに引き継ぐというお仕事。何となく、インテリアコーディネーターの仕事と重なる部分を感じました。
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