追憶の土間キッチン
さて、故郷のお家に帰って、何に驚いたかと言えば、わたしのこよなく愛した土間の台所が、ピッカピカの最新式システムキッチンに変身していました!
土間に床が張られてお部屋と同じ高さになり、掘りごたつ式のちゃぶ台だったところには、素敵なダイニングテーブルが置かれていました。
もう10年くらいも前、ここにきた日の夜。
その日の全ての片づけが済んだ後、薄暗い台所でふきんをゴシゴシと洗うおばさんの背中をみて、あ~家事ってかっこいいな~、主婦ってかっこいいな~、と、わたしの価値観を変えてくれたのが、ここの台所だったのです。
ああ、それがなくなってしまったとは………。
でも、家に入るなりカバンも置かずに、「おばさん、キッチン新しくしたの?」と飛びついたわたしに、おばさんはとっても嬉しそうに、吊戸棚から電動で降りて来る食器乾燥機を見せてくれ、収納も使いやすいから、ラップをため込んでしまう事もなくなったよと微笑み、そして何より、痛かった足が楽になったんだよ~と、喜んでいました。
その顔をみて、また後から来た他の親せきの人たちが「えらく変わったね、きれいになったね~」とにこやかにテーブルに集まる様子を見て、ああ、やっぱりこうやって、新しい物や便利なものに変えて行く事も、必要なことかも知れない、と思ったのでした。
ちょっと寂しい気もするけど、いつかわたしが、明るくて使いやすい土間キッチンを、どこかで再現してみよう^^
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント