行動観察
この間、高校にゲストティーチャ―で行った時、先生から「インテリアコーディネーターになるには、どんな学校を出ればいいですか?」と聞かれました。
もちろん、大学の住居学科や、専門学校のインテリアデザイン科などで勉強すれば、バッチリでしょうけども、
基本的に、インテリアコーディネーターって誰にでもなれる職業ではないかしら?と思います。
資格試験の受験資格にも、卒業した学科などの規定はなくて、誰でも受験できます。
かく言うワタシは文学部出身で、専攻は心理学でした!
心理学…といっても精神分析とかカウンセリングというのではなくて(そっちにも大いに興味はあったのですけど)、「実験心理学」といわれるもので、
超・かいつまんで説明すれば、
人間(たまに動物のこともあり)の行動を、実験やテストを通して分析することで、
何かの現象 ←------→ それに対する、人間の行動とか反応
の間にある法則を見つけ出す、といった学問でした。
(なので、実験の企画を立てて実験ばっかりしていたし、実験用のネズミに手を噛まれたり、宗教や信仰の研究をする教授の調査を手伝って、夜中にお寺に行ってホステスさんにインタビューしたり?…色々ありました^^)
そんなワタシがなんでインテリアに? って感じでしょ?
もちろん、デザインやモノに対する興味も大きかったというのもありますが、
ヒトというのは、どんな空間で、どんな気持ちになるのか。更に云えば、どんな行動をとるのか? ってことに興味があったんです。
さて前置きが長くなりましたけど(まだ前置きだったんですな)、
今朝の毎日新聞に、「行動観察」というものについての特集記事が載っていたんです。
「行動観察」なんて、なんかどこにでもあるような言葉ですけど、
これはわたしも初めて聞きましたが
「人間の行動を観察することで、飲食店の効率的な作業分担を編みだしたり、分かりやすい駅の表示板の設置方法を見つける」
という手法なんだそうです。
もう、記事を読んで、わたしの興味にあまりにもハマるので、ちょっと朝から興奮しましたよ~(笑)
例えばその記事に出てきた大阪ガスの研究所の方は、スーパー銭湯からの依頼で、生ビールのポスターを貼る場所を変えて、売り上げを6割も伸ばしたらしいです。
その為に、その銭湯に24時間ずっとはりついて、お客さんの行動を観察したのだそうです。
さらに、ガス機器の使用実態を調べるために、一般の家に行って、食事を作る主婦の行動を、じっと観察したとか。
そうしたら、アンケートや実験室で調べていたのと、主婦の行動は全く違っていたそうです。
ごはんを作っていても、急に雨が降ったり、子どもが泣いたり。仕事から帰って疲れていて、なかなか調理に取り掛かれなかったり。
反対に、子どもが一言「お弁当美味しかった」といえば、急に張り切ったり^^
実験室では起こらない事が、現場では起きているんですね~。
そういう事を商品開発に取り入れれば、本当にニーズに合ったものができそうです。
わたし達の仕事でも……
例えば打ち合わせの時は色々とヒアリングをしますが、表面的にお聞きできることと、実際の実態は、もしかして違うかもしれません。
リフォームで間取りを変えたり、家具の配置を変えたり、収納のアドバイスをする時など…
ちょっと、普段のお姿を観察させてもらえたら、本当に効率的で暮らしやすいお家ができるんじゃないでしょうか。
というので、ちょっとこれについて調べてみようかな、なんて思っています。
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今日も、最後まで読んで頂きありがとうm(__)m
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コメント
興味深いっすね~
投稿: セロ | 2010年8月 1日 (日) 09時31分
でしょでしょ~~!
投稿: spiral | 2010年8月 3日 (火) 23時20分