こんばんわ。
インテリアコーディネーターで、オンライン雑貨店「ヒビハル」店主の
水田です。
病み上がり二日目、今日は息子たちも動員して、家じゅうに掃除機をかけ、洗濯、お風呂の掃除、ベランダの水撒き、トイレの掃除。
家も気分も、かなりスッキリしました^^
さて、今日は、目に見えないモノの値段、のお話し。
先日コーディネート依頼を受けて、一応お仕事としては終了した方と、メールのやり取りが続いています。
(あ、心配しないでくださいね、とっても気持ち良くお仕事できているので、こうやって書かせてもらっているのです)
このご依頼は、70平米ほどあるご自宅のほぼ全域に渡っていて、間取りの使いこなし方、家具の選び方、衣類収納の仕方、キッチンの使い方、空気環境(結露のことなど)、赤ちゃんとの暮らし
などなど、とても多岐に渡っていました。
ご訪問して、半日かけてヒアリングと、採寸(家の寸法や、お手持ちの家具などの寸法など全て)をして、
その後、ご提案シートをお作りしてお渡しする、ということで、合計1万円(交通費別途)
でお受けしたお仕事でした。
どういうお仕事でいくら頂くかというのは、決められた基準がある訳ではなく、実質、それぞれのコーディネーターが判断して決める事になります。
統一したメニューが有るに越した事はないですが、依頼によって違う場合も出て来ると思います。
わたしもこの金額は、今回の色々な事を総合的に判断して決めたのですが、
お宅に伺ってみて、この多岐にわたる全てのご依頼にキッチリお答えして、ご提案シートも具体的にお作りして、1万円、というのは難しいことでした。
そこで、ご依頼を段階に分けて考える事にして、衣類収納に関しては、また改めて、別途のご依頼を頂く、ということで
まず第1段階として、、家具の移動や、物の整理についてご提案させてもらいました。
それだけでもかなりの改善になると思ったので、もしかしたら、もう衣類については必要なくなるかもしれないし、
もし必要なら、新たなご依頼として、もう一度メジャーとデジカメを持ってお宅に伺い、衣類収納にクローズアップしたご提案シートを書かせていただくつもりです。
そのようにお伝えして、初めにご提示した金額の範囲で、できる限りのことをさせていただきました。
基本、お金の問題ではなく、少しでも幸せに暮らして頂きたいという気持ちでいます。
(そう、その「気持ち」というのが全てを曖昧にしているかもしれません。)
依頼者の方は、第1段階としてわたしが出したご提案に添って、すぐに行動に移されて、とても良くなったと喜んで下さり、スッキリしたお部屋の写真をいっぱい撮ってメールを下さいました。
それがどれだけ嬉しかった事か。
そして衣類については別途にさせていただきたいというわたしのお願いも受け入れて下さって、納得頂いた上で、
「衣類については別途の依頼にはなるかと思いますが、簡単でいいのでアドバイスをもらえませんか」
と、ご質問がありました。
これならば、わたしは知る限りの知識をもってお返事したいと思いました。
「本当はダメなんだけど」
「ずうずうしいお願いなんだけど」(ずうずうしいとは思っていませんが)
と思いながらの追加質問と
「お金払ってるんだから何でも聞いちゃえ」
という感じ
更には、こういう目に見えないサービスとか、デザインという部分にはお金がかかる物という意識が初めからない、知らない、という方も。
もしくは、めちゃくちゃ「ぼったくられる」と思っている方も。
色々な方が居られるんだと思います。
もしこれが、目に見える物なら。
八百屋さんで大根を買うのなら。
ハッキリ目に見える物が、いくつあるか、いくらの物を何個買うかで値段はハッキリとつくのですが、目に見えない物は、値段をつけるのが難しい。(今回の1万円だって、高いと思う人も、安いと思う人もいるでしょう)
同業者の方で、同じような依頼を受けて、
「ついでだから片付けもやっていってよ」
「引っ越しも手伝いなさいよ」
とお手伝いさんのように扱われた、というお話しも聞きます。
これは八百屋さんで
「大根1本買ったから、ついでに玉ねぎ一袋つけなさいよ」
「ついでにそこのホウレンソウもおまけしてよ」
っていきなり言ってるようなもので。
その後、何をお願いされても…
ん~勘弁して、と思ってしまうのが人情。
でも
「こないだの大根美味しかったわ、また今度買うわね」
「美味しい調理方法を教えてもらえる?」
って聞かれたのなら、八百屋さんもいくらでも教えてくれるでしょう。
大根とは違って(笑)、目に見えないモノの値段は難しいし、お金の話は、何となくしにくい。
でも、話しにくい事ではあっても、初めにキッチリお話ししておく方が、逆に気持ちの良いお付き合いができるのだな、と改めて思うのです。
コーディネーターとして今までの経験や勉強して来たこと。
ご自宅の物を把握し、暮らしぶりを知って、それに添うアドバイスを目に見える図面やイラストにして出すこと。
それにどれだけの価値を乗せるか。
もっといえば、セミナーやワークショップのコンテンツも、オリジナルの事をしようと思えば、形にするのに幾晩かの徹夜はあるのですから、同業者同士のエチケットも含めて。
逆に、わたしが依頼者の立場に立った時は反対の事が起こるでしょう。
コレをお願いしたらいくらかかるんだろう
お願いしている範囲はここまでだけど、これも頼めるのかな
表向き「良いですよ」と気持ちよく引き受けて下さったとしても、実は経費がかかっているとか、こちらが思いもよらない手間がかかっている事だったりしたら
やっぱり申し訳ないから、その時はハッキリ云ってくれた方がいいな、と思うのです。
何も言わずにただ「良いですよ」で黙ってサービスしてくれてたら、こちらは何も知らず、そんなものかで終わってしまう。
ハッキリ云った上でサービスしてくれるなら、それはそれで嬉しいし(笑)
この間もtwitter上で、グラフィックや雑貨のデザインをされている人と、わたしが今お願いしてるウェブデザインの方と、そんな話になりました。
ユーザーは、いわれなくては分からない。
何も言わずに、分かってもらえないと内輪で言い合っていても、何も変わらない。
一度には分かってもらえないかもしれないけど、少しずつでも伝える努力をして行かなくては、と思うのです。
その伝え方が難しいのですが。。。スマートに言えるのがプロなんでしょうね。
なんだかとりとめのない話になってしまいましたが、そんな事を考えてます。
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ランキング、また1からのスタートです^^
1日一歩、3日で三歩、三歩進んで二歩下がる♪…って、コレもまたよしとしましょ^^
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