カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2007年11月17日 (土)

ぐっと来たぜよ!

結婚して良かったなぁと思えることの一つは、「“いなか”が出来た事」。
わたしは両親とも大阪育ちで、父方の祖父母とは一緒に住んでいたし、母方のおばあちゃんのところにも日帰りでいける距離なので、夏休みやお正月に帰るところってなかったんです。でも、結婚してからは、毎年お盆の時期に、夫のお父さんの故郷、高知県に“帰る”ことになりました。
初めて行った時にはドキドキしたものですが、今では実家のようにくつろいでます。以前のように泊めてもらう事はなくなったのですが、どこに泊まっても食事の時には何故か家で食べさせてもらっちゃいます。何となく、構われすぎずに「居たかったら居ていいよ」という感じが、気の利かないわたしも許してもらえてる感じで居心地良く、大好きなところです。今では、子ども達もおじいちゃん(夫の父)やいとこ、おじさん、おばさんたちと一緒に高知に帰るのをとても楽しみにしています。

高知で過ごして、かなりなじんできたのが「土佐弁」。語尾に「~やき」とか「~がよ」とかが付くのですが、豪快さとふところ深さが、いかにも「龍馬のふるさと」って感じです。

とはいえ、大阪にいると、土佐弁を聞く機会ってめったにありません。
そんな中、今、金曜日の10時にやっているドラマ「歌姫」は戦後の高知(土佐清水)が舞台になっていて、キャストがほぼ全員、土佐弁でしゃべっています。関西弁のドラマは時々ありますが、土佐弁って珍しいかと。まあ本場の高知の人が聞いたら、おかしいのかもしれませんが、バッタモン土佐弁スピーカーの私たちには充分に懐かしいレベルです。
ドラマのストーリー自体は、戦後、記憶を失って海辺に倒れてるところを、土佐清水の小さな映画館に拾われた青年(長瀬智也)とそこの娘(え~と、名前が出てこない・・・ミスタードーナツのCMに出てる子)との爽やかな恋が中心の、笑いありの楽しい筋立て。とは言え、特にすっごく面白い!ってこともないし、長渕剛が作ったというTOKIOの主題歌も、正直もう一つ・・・、と言ったところなんですが、我が家では、土佐弁聞きたさに?、毎週録画して見ています。
長瀬智也の男らしいキャラクターも土佐弁とマッチしててなかなか良く、子ども達もそれを感じるようで、ドラマを見終わった後はしばらく土佐弁で会話してるくらいです。
あ~伯父さん、伯母さん、おばあちゃんはお元気かしら?

ドラマは前回、長瀬くんの元嫁(小池栄子)が登場して、これから盛り上がりそうなところ。この元嫁は東北弁なので、ホントに標準語がほとんど出てこない、変わったドラマです。タイミングが合えば、一度見てみて下さいね。

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2007年3月20日 (火)

映画【ドリーム・ガールズ】

今すぐしなくちゃという仕事が途切れたそのすきに、映画館に走って(文字通り走って)行ってきました。

「ドリームガールズ」仲良し女の子3人で結成したコーラスグループ「ドリーメッツ」が夢をつかんで成功していくミュージカルです。ストーリー自体は、ショービジネス界の裏側とか、成功の影にある裏切りや陰謀などなど・・。よくあるパターンですが、時代を代表する音楽に彩られて、心に残る作品になっています。

特に、「ドリーメッツ」(後に「ザ・ドリームズ」に改名)の2人の女性、エフィとディーナが見せる変化に注目しました。

オーディションでこの役に大抜擢され、今年のアカデミー賞などを総なめにしたジェニファー・ハドソンが演じた、エフィ。
ダイナマイトなボディからあふれるダイナマイトな歌声・・・。自分の歌唱力に自信満々。でも正直言って、単に声量があるだけじゃん、という感じ。
そして、美しい歌姫ディーナを可憐に演じたのは、本人も大スターでディーバのビヨンセ。こちらも、個性がない。確かに美しいけれど、言われたままに歌っているだけ。この2人が、物語の展開に合わせて大変身。素晴らしいボーカルを聴かせてくれます。

エフィはストーリーの後半、わがままな行動がたたって恋人であるマネージャーに去られ、グループからも追放される。その恋人に「行かないで、絶対に別れない」とすがる歌声の、胸に刺さるような悲壮感。
結局何もかもを失い、捨てばちになりますが、最後のチャンスとクラブのオーディションを受けます。その時の

「私は変わったの、心を入れ替えた。でもあなたの助けが必要よ。」と歌う、決意と自信と、心を開いた明るさ。
パワフルな中にも情感がこもり、女性の弱さと強さを感じさせました。

そして、夫であるレコード会社の社長に言われるがまま華やかなステージに立ち、言われるがままに歌うディーナも、夫との別離を決めてからが本領発揮でした。
夫が見守るレコーディング風景。
「私の心からの叫びを聴いて欲しかった。私は今、一人で人生の十字路に立っている。今まではあなたについてきたけれど、これからは私自身の声を探しに行くわ。」
ブースの向こうにいる夫を見つめながら、叫ぶように歌い上げたこの曲が、そしてそれを歌うディーナの表情が、心に焼きつきます。

夢をかなえる時、一方で何かを失うものなのかもしれません。でも自分の信じるものがあれば、強く生きていける・・・。
きっと、誰の人生でもそうですよね。スターじゃなくても、一人ひとりが自分の人生の主人公だから。そんな事を思いました。

勢いでサントラも買っちゃいました()
さあ、元気をもらって、また私も自分の夢を追いかけよう~^^

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2007年3月 6日 (火)

「華麗なる一族」見てますか

最近の我が家で、日曜夜のお楽しみといえば、TBSのドラマ「華麗なる一族」。
キムタク演じる万俵鉄平の出生の秘密がついに家族の前に暴露され、父・大介との確執も法廷に持ち込まれる・・・。
ストーリーがいよいよ佳境に入ってきました。

昭和40年代の神戸を舞台にした、財閥一家の物語とあって、豪華なセットに目が釘付けです。
わたしはいつもドラマを見るときは、最後のエンドロールの「美術協力」のところを目を皿のようにしてみていますが(一時停止することもよくある!)、このドラマでは川島織物セルコンの生地が使われています。
川島の企業ブランド、「スミコ・ホンダ」の生地も使われていると仲良しのカーテン業者さんから聞いて、更にしっかり見ていましたら、たしかに、大介宅のソファの貼り地(ベージュの大きな蔦花柄)がそうかな・・・という気が。
そして、先日の放送で大介宅の食堂シーンがありましたが、そこのカーテンは、真っ赤な生地に赤いバラ(・・でしたっけ?)を大胆にあしらったもの。あっ、これもスミコホンダでは?と一人叫んでました。大きなバランスをつけて、ゴージャスなスタイルのカーテンになっています。
スミコ・ホンダはの生地は、ほとんど単色使いなのですが、糸や織り方に変化をもたせてあり、豪華な中にすっきりとしたシンプルさも感じさせるデザインです。とても素敵なので、機会があればぜひ注目してみてください。

さて、長男・鉄平宅のリビングには、バーチカルブラインド(縦型のブラインド)がついています。正直、昭和40年代にバーチカル・・・?って感じですが、クラシックなインテリアの大介邸と、モダンな鉄平家を対比させて、父と子の生き方の対比を表現しているのでしょう。

ちなみにキムタクのお父さんは、少し前まで川島織物に勤めていらっしゃったとか・・・。これも知り合いのカーテン販売員さんから聞いた話ですが、東京の「キムラ課長」はとってもダンディな方だったそうです。

ちょっぴりミーハーなお話で、失礼しました^^

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2007年1月26日 (金)

「マリー・アントワネット」

マリーアントワネット

急に思い立って、映画を観てきました。

マリー・アントワネット」はフランシス・コッポラの娘、ソフィア・コッポラの監督作品。
私より一つ年下の女性監督が、まったく新しい視点からマリーアントワネットをとらえ直していて、とても素敵でした。

映画は、パンクミュージックの流れるイントロダクションから始まります。タイトルもパンキッシュなロゴ、どこかで見たことある・・と思ったら、パンクバンド、セックスピストルズのロゴのパロディー。

衣装も美術も、デザインはクラシックだけど、カラーがパステル調で、とっても可愛い。その色調は、映画にもふんだんに出てくるスイーツから取って、マカロン・カラーと名づけられているそうな。

14歳でオーストリアからたった一人でフランスに嫁ぎ、両国の友好のシンボルである跡継ぎを産むことを故郷の母からせっつかれ、焦るけれども、肝心の夫は自分に見向きもしない。
そんな孤独を抱えて、ファッションやギャンブルに拠り所を求めるマリー。王室費はどんどん膨れ上がり、貧困にあえぐフランス国民はマリーを批判し、ついにバスチーユ牢獄が襲撃され、革命勃発の火種となる・・・

そんな事情は世界史の時間にも習っていたけれど、仕立て屋が次々に広げるカラフルな服地やリボン、箱からどんどん出てくるラブリーな靴(マロノ・ブラニクらしい)、エディブルフラワーで飾られた、なん皿ものスイーツ・・・。
女の子が大好きなもの達をふんだんに登場させたこの映画を観ていると、ダークカラーな世界史が、今起こってるスキャンダルと同じくらい身近に思えてきます。きっと当時のフランス市民にとって、マリーアントワネットは今でいうパリス・ヒルトンかブリトニー・スピアーズ・・・?という感じの、ゴシップの対象だったのでしょうね。

その一方で、夜中に宮殿を抜け出して、こっそり仮面舞踏会にでかけるマリー、誕生日に朝までパーティーして、明け方に仲間と一緒に池のほとりで朝日を見つめるマリーは、全く私たちの青春時代と重なって、そうそう、若い頃ってこうじゃないとね・・なんて思えてしまうのでした。

待望の赤ちゃんが生まれ、夫からプレゼントされたマリー専用の別荘、プチ・トリアノンは、ヴェルサイユの堅苦しさから逃れる場所。庭で娘と一緒に花をつんだり、ヒツジに餌をやったり、鶏がうんだ卵をひろったり。白いコットンの、カジュアルなドレス姿で戸外でくつろぐロハスな姿は、さながら「雅姫」のよう。

そう、もちろんインテリアも一見の価値ありです。あら、あのカーテンタッセル可愛いわ、とか、このベッドカバーはフィスバのに似てるとか、そんなことを思いながら見てました。
本物のヴェルサイユ宮殿でロケをしたそうですが、家具一切は持ち込み。太陽に当てると室内が劣化するためカーテンを開けられない部屋もあったそうです。現代風に彩られたこの映画が、全くままごとチックにならないのは、建築物のリアルさがなせるところなのでしょう。

キラキラとした普通の女の子の成長、女性の自立の物語としても見ごたえはあるし、衣装や美術、小道具、音楽が単なる引き立て役以上の役割を果たし、見事な世界を作っていました。

ぜひぜひ、観て下さいね!

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2006年8月 2日 (水)

月9ドラマ「サプリ」

実は・・・わたし、知る人ぞ知る“佐藤浩市”ファンなんです。

何だかここ数年、人気ランキングでもかなり上位にランクインしているようですが(ただし「大人の男」部門で)。

そりゃ~そうでしょう!
そんじょそこらの頼りないアイドルとは違いまっせ!

最近は、年齢のせいか?いや演技力を買われてでしょう!(笑)、重みのある難しい役を演じることが多くなってきたのですが・・・
そんな浩市さんが、久々に「かる~い業界人」を演じているのが、今放送されているフジテレビ月9ドラマ「サプリ」です。

(私、彼のこういう役のほうが好きだったりする)

東京の臨海副都心(かな?)にある、広告代理店。
主役の伊東美咲(彼女についてはノーコメント)の上司、亀梨和也(彼はナカナカ良いかな?)の恩人にして同居人、として出てます。
脇役と言えども、離婚して妻に引き取られた娘と再び同居することになり、クリエイターとしての鋭さ、仕事への情熱を持ち続けたい気持ちと、父性とのはざまで揺れ動く重要なサイドストーリーの主人公として、登場場面が多いです。

娘が急に現れ、亀梨君が転がり込み・・・。
気楽な一人暮らしが一変して、自宅に彼女を連れ込むこともままならなくなった響太郎(これ役名)。

CMディレクターって、どんだけほど収入あるの?
ってつっこみたくなるくらい(ま、ドラマの人が住んでる部屋って、たいていそうなんだけど)広々とした豪華な部屋。
リビングと、ダイニングキッチンとはステップでゆるく仕切られ、リビングにはグランドピアノがど~ん。

全体の色調は明るいオレンジブラウンでまとめられていて、照明も流行のモダンなシャンデリア。

先日の放送での響太郎いわく、「ミラノ調にまとめてる」らしいです・・・
(ミラノ調・・・?)

そして、パパに冷たくされて落ち込む娘ちゃんを励ますため、亀梨君が毎回のように焼きうどんやら、オムライスといった料理を作る、キッチン!

が、INAXの「グランピアッセ」という高級ラインのキッチンだそうです。
ワークトップやシンクの汚れが落としやすく、収納にも工夫してリビングに溶け込みやすいようになっている、というのが特徴。リフォームにも対応しています。

響太郎の部屋のキッチンは、木の質感を生かした扉カラーが採用されているみたい。
そういえば、キッチンよりもよく映るダイニングテーブルも、無塗装っぽい木のテーブルだったな~。

男の独り暮らし(だった)だけどモダンすぎず、ナチュラル感と硬質な感じを同居させた、高度なインテリアになってます。

映画やドラマの美術セットってかなり考えて作られているので、そこをチェックしながら観ていると、ストーリーどころじゃないかも。

今日の記事は、楽しんでいただけましたか?
はい↓

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2006年1月18日 (水)

THE有頂天ホテル

朝早くから自転車を駅までかっとばして梅田へ。今日は「THE有頂天ホテル」を見に行ったのです。

しか~し、かなり早めに映画館に行ったにもかかわらず、朝一番の回はすでに売り切れ。次の12:40の回も、最前列しかあいてませんが・・・との事。でも「じゃあそれで」とチケット購入。だって、次はいつ観に来られるか、わかりません!

そこからかなりの時間をつぶしまして・・・。

やっと見た。面白かった。
登場人物が全員、愛すべきキャラというか、いい人ばかりで、明るい笑いに満ちていて。小さいエピソードが最後につながるという、「やっぱり猫が好き」以来、三谷監督お得意の脚本。

浩市さんの出演場面では、大河ドラマ「新選組!」がらみの小ネタもあり。きっと、他の三谷作品をもっと見ている人にはわかる小ネタが、他にもあったんじゃないのかしら?

浩市さんは他の人がおかしい中で、一人ギャグなしというか、まじめに演じていましたけど、ちょっとコメディータッチな演技も見てみたいな~。

などとと思う、私なのでした。

それにしても、映画館でこんなに笑いが起こっているのって初めての体験でした。私の隣には小学生くらいの男の子が座っていましたが、とても楽しんでいるようでした。ほんとに老若男女、だれでも楽しめるんじゃないかな?

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